またまた特許出願しました

新規特許出願を自分で行いました。
現在弊社関連で特許登録されているのは3件で、出願中の特許は今日の分も含めて4件、そのうち去年出願した分では、明細書を自分で書いたものの、弁理士に手を入れていただき、出願もお願いしました。
1月に、必要があって数件自分で特許出願したのですが、ノウハウとして秘匿する方向に転換し、この出願は放棄しました。
なので、今回は初めての自分での特許出願ではないとはいえ、実質的には初めてといっていいでしょう。
出願前、弁理士にチェックしてもらいました。知財の専門家ではない自分が見るだけではさすがに不安です。案の定、何点か見落としがあり、救われました。
何回目かの特許明細書作成ですが、これだけ頭を使うことはなかなかありません。発明そのものもそうですが、特許出願自体がたいへんおもしろく、めったに味わえないクラスの知的刺激が得られます。老後の趣味にしそうなくらいはまってます。
発明家は、文書作成能力に自信があるなら、特許明細書を自分で書いたほうがいいと思います。発明について最も理解している当事者が書くのが一番いいというのはもちろんですが、それだけではありません。特許事務所に丸投げでは気づかないような部分にまで目が届きますし、明細書の観点から発明内容を見直すことで新たな発見にもつながります。
特許には「特許請求の範囲」という書類があり、これが権利の範囲を定めます。公開特許広報なんかを見てみますと、特殊なことばづかいで書かれていて、なかなかとっつきにくいのです。たとえば、一つの文章の中に「少なくとも」が何回も出てきて、それぞれの係り結びの階層がちがったりします。「A又はBの少なくともいずれか」なんてのもあります。これは、A、B、A+Bの3つの場合を含むという意味です。「略」と書いて「ほぼ」と読みますが、これを使う場合には、「略」の範囲を数値等で明確にする必要があります。「前記」「該」なんてのが頻出します。とにかく、日常的な日本語の文章とはかけはなれたものです。それは、記載内容を明確にするためでもありますが、特許の権利範囲がなるべく広くなるようにするためでもあります。権利範囲を広くするとは、上位概念を考えていき、発明の核心を抽象化していく作業であり、それは発明を根本的に考えるきっかけにもなるのです。
特許事務所に依頼しても、無制限に費用をつぎこめない以上、自分が投入できるほどの時間と労力はなかなかかけてもらえません。対応に納得いかない部分が残り、自分でやったらとことんまで追い込めるのに、と思うことが何度かありました、だったら自分でやっちゃったほうがよっぽど手っ取り早いわけです。何しろ、発明家たるもの、本気でやっている発明なら、歩く時も食事中も入浴中も四六時中発明のことを考えているわけです。それくらい全生活時間を投入して発明について考え抜き、明細書を吟味できるのですから、完成度が上がるに決まっています。ただし、特許請求の範囲は専門家でないとわからない勘所がありますから、弁理士の協力は欠かせません。
なお、その前に出願した数件について、特許庁に納付する出願料は1件につき15,000円ですが、払ってません。
電子出願で電子現金納付にすれば、出願時に実際には出願料を払ってなくてもよく、1カ月以内に納付すればいいのです。
これをこのまま納付しなければ、出願が自動的に却下され、公開もされません。
ということで、まったく費用がかからず、ノウハウの流出もなく、特許の電子出願の練習ができたというわけです。
今回の出願は、きちんと出願料を納付して受理される予定です。出願だけなら簡単です。でも、その先に審査請求というハードルがあり、通常ならここで10万とかの費用がかかります。弁理士に依頼すればその倍以上かかります。でも、ここまで来たらこの先も自分でやります。審査請求料にも減免制度があります。さらに先には外国出願もあります。
というわけで、当分楽しめそうです。

国会図書館に行きました

4半世紀ぶりで国会図書館に行きました。

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雑誌編集者時代にはおつかいでよく行ってました。故草森紳一先生の連載の担当だったので(担当とはいっても毎月原稿取ってくるだけなんですけど)、「これこれこういう資料があるはずだ」という先生の指示に従ってここに探しに行き、見つけてコピーに出してというのをやってました。著作権保護のため1回で全部のコピーはできないので、何回か行く必要があったのでした。
しかもセルフコピーができず、職員に依頼するんですが、1ページ25円とかで高いんです。草森先生は、ほしい稀覯本をそうやって出版社負担でコピーして入手する、というのを他の版元でもよくなさっていたようです。原稿料が安い分の埋め合わせだったんでしょう。草森先生の蔵書はある大学の資料室に収められたそうですが、私が何回も国会図書館に通って集めた何冊もの本のコピーは、その中に残っているのでしょうか。
書籍に移ってからは、他の著者のために同様のことをやってました。あと、久生十蘭のように著作権が切れた作家を雑誌で特集する際、入手難の小説などをここでコピーしてそのまま掲載、なんてのもよくやりましたが、青空文庫が充実している今では通用しない商売ですね。
国会図書館の利用者というと知的水準が高そうな気がしますが、実際は必ずしもそうでもなく、そんな感じで指示されてコピーしに来てるだけと思しきただの使いっ走りも多かったのでした。今でもそこは一緒だなと感じました。
かつて日本三大助手の1人を自称していた著述業者に国会図書館で会ったこともありました。それから、朝から定期で国会図書館に行ったはいいのですが、財布を忘れていて、たまたま館内で会ったあまり親しくない知人に千円借りて急場をしのいだこともありました。
今回、20数年ぶりに行って面食らったのは、利用者登録の必要があることです。身分証明書持参で登録しないと閉架図書の閲覧等はできないのです。以前はそんなものはなかったと思います。時代の趨勢ですし、あるはずの本がないということがあったので、盗難対策でもあるのでしょう。利用者カードをつくって入場ゲートを通り、端末PCで目的の資料を検索して閲覧手続きします。もちろんこんなものも以前はなく、手書きの請求票のようなものでやってました。
当時はカウンター前にだいぶ行列ができていたのですが、今はすっきりしたものです。IT導入による効率化もあるでしょうし、紙の資料の閲覧を必要とする人の減少もあるでしょう。前より待ち時間も少なく、30分弱で閉架書庫から資料が出てきて閲覧。
何を見に行ったのか、ですが、いま取り組んでいる技術に関する専門書です。1冊7万円。しかも絶版、どこにも在庫がなく、国会図書館に収蔵されているだけ。ありがたいことです。永田町まで行けばタダで読めるんですから。行くしかありません。
で、実際見てみたら、だいたいすでに知っているような情報ばかりで、ほれぼれするような創意工夫とか自力ではたどり着けないような奥義とかいった情報はありませんでした。論文として公表すればそこで終わりの人文系なんかとちがって、技術分野では産業用途で役立てることが最終目的ですから、骨子は特許として公開する一方、細かなノウハウは独占しようとします。ですので重要な知見を簡単に明かすわけがありません。だったら7万という値付けは何なんだろうとも思いますが、技術分野の専門書というのはそんなものなのかもしれません。それでも必要とする人はいるようで、少なくない人が手に取った痕跡がありました。取るに足りない、ということが確認できただけでもよかったですし、既知の情報の裏づけをとれたという点でも意味があったと思います。
国会図書館、建物はほぼ相変わらずでした。リアルなアーカイヴ、さらにはそれを支える中央集権的な情報の集積保存という制度自体が衰退していくのにつれて、ゆるやかに古びていっているかのように思えました。とはいえ、媚びた若づくりの施設よりおちつけてむしろ好きです。米国議会図書館やフランス国立図書館あたりと押し出しを比較すると見劣りしますが、建物の威容を誇ること自体が今さらな気がしますし、あれくらいでいいんです。
私はこの20数年で書物というものから遠ざかるばかりで、また国会図書館に行くことになるとは思いませんでした。もう行くことはないかもしれませんが、いろいろ思い出した1日でした。

30年以上前の薬品を使い切りました

中学生の頃に実験用に購入したある薬品を、今とりくんでいる技術開発に使っていたのですが、ついに使い切りました。
古いけれども充分使用に耐え、開発の進展に貢献してくれました。
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これまでいろんな回り道や無駄、そして犠牲がありましたが、みんな無駄じゃなかった、全部役に立った、と思えるよう、開発中の新製品を何としても成功させます。
今後の展開については、初夏にはお知らせできる予定です。今しばらくお待ちください。

「.photo」「.photography」ドメイン取得

「.photo」「.photography」の独自ドメインを取得しました。
去年から使えたようですが、今日ようやく気づき、さっそく「millennium.photo」「stainless.photo」「hirai.photo」「hirai.photography」と、あともうひとつ、進行中の企画に関連したドメインを取得しました。
今のところ扱っているドメイン取得業者が限られています。1ドメイン1年2,000円台から4,000円台です。
さらに別のひとつは、転売目的で既に登録されており、$1,900だそうなので忘れることにしました。
「.camera」「.photos」「.picture」も取得可能です。
まだまだ空き地があるようですが、なにしろ早い者勝ちです。写真関係の方は、すぐに使う予定がなくても、いつかweb等を開設されるおつもりなら、取得なさっておいてはいかがでしょうか。